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今週は財政前向き足元が「米議会銀行の破綻の可能性」に言及したことや、米保険大手AIGがサブプライム関連で巨額損失を計上したことをきっかけに信用収縮不安が再燃し、先々月1月22日以来、着実に改善していたマーケット心理が一挙に打ち砕かれる状況となった。
マーケットの危険許容度は急下降し、高利息通貨ペアの下降危険が高まる一方で、質への逃避が弱まり、円やスイスフラン英英ポンドなどの低危険通貨ペアが暴騰する可能性が高くなっている。
また、USのマーケット利息の相当下降やスタグフレーション不安の高まり、信用収縮不安の再燃など英ポンド売り材料にも事欠かず、英ポンド安と円の全面高が同時に進行する危険が高まっている。
今週はボラティリティの上昇が予測されることから、ポジションを中立に近づけることが得策となろう。
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FX(外国為替証拠金取引)とは、証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引をいう。「FX」、「通貨証拠金取引」、「外国為替保証金取引」などともいう。FXはForeign eXchange=外国為替の略に由来している。海外ではForex(Foreign exchange)と呼ばれることが多い。
日本では1998年に外国為替及び外国貿易法が改正されて、ダイワフューチャーズ(現・ひまわり証券)、豊商事などが取扱いを開始、ブロードバンドの普及も手伝って市場が急速に拡大した。商品先物会社、証券会社のほか、本取引を専業で取り扱う外国為替証拠金取引業者もある。取引の仕方によっては非常に高いリスクを負うため、実際の取引にあたっては外国為替相場に関する十分な知識や経験を要する。